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SPECIAL金融が提供する「豊かさと楽しさ」

SPECIAL 02 社長が語る。エムアイカードならではの金融サービスとは?

PROFILE

梅田 貴生Umeda Takao

エムアイカード 代表取締役社長執行役員

1990年、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。みずほ銀行データソリューション開発部長などを経て、エムアイカードへ。
2020年に代表取締役社長に就任。

金融事業は
グループの主柱事業の一つに

三越伊勢丹グループが考える「金融事業」とはどういったものなのでしょうか?

エムアイカードは、もともと伊勢丹のハウスカードとして誕生しました。つまり、お客さまが百貨店でお買物する際に利用するクレジットカードの役割がメインでした。しかし、時代の変化とともに百貨店ビジネスを取り巻く環境が変化し、三越伊勢丹グループ全体としての事業戦略も見直すことになったのです。そして、その中で当社の果たす役割もさまざまに変化していっています。

どのように変化していっているのですか?

まず、グループの中でも当社が担っている「金融事業」の立ち位置が変化しました。これまでの「百貨店事業とその他の事業」という構図から、今後は「百貨店事業・金融事業・不動産事業を主柱事業」として収益を上げていく構図へと変化しています。これは、金融事業に対する伸びしろや、当グループだからこそ提供可能な金融サービスがまだまだある、という可能性に基づくものです。つまり、これまでの「クレジットカード領域」に加え、幅広く「金融事業」という視点で事業を拡大させていく必要があるのです。

百貨店での買物を支えるカード会社から、新たな金融サービス、金融商品で利益をより生み出していくことができる金融事業会社へ。やはり、百貨店の商流を持つことが当社の最大の強みですから、これらを活かし、三越伊勢丹グループらしい金融事業を展開していきます。

百貨店業から「個客業」へ
“お買場”があるからこそ
提供できる価値

なるほど。ちなみに、「百貨店の商流を活かしながら…」とはどういう意味ですか?

エムアイカードは金融事業でありながら、同じグループ内にお客さまが食品から宝飾品まで購入することができる“お買場*”を持っています。しかも、そのお買場の存在はお客さまを楽しく幸せな気分にしたり、暮らしを豊かにしたり、特別な感動を引き起こす力があります。つまり、こうした百貨店での購買活動と紐づけて、さまざまな金融サービスを展開させていくことができるのです。私自身は銀行の出身ですが、金融サービスを通して経済的メリットや利便性を提供することができても、豊かさや楽しさまで提供することはなかなかできません。

また、グループではこれまでのお客さまを百貨店に足を運んでいただく「百貨店業」から、お客さまの「高感度な消費、上質な消費」のご要望にしっかりとお応えし、お客さまとの関係性をさらに深める「個客業」への進化を目指しています。お客さま一人ひとりの購買データを持ち、高度な分析が行えるクレジットカードという利点と、お客さまのニーズに合わせた三越伊勢丹グループらしい金融サービスの展開を進めていくことで、個客業への進化に金融領域で貢献できる存在になると思います。

* お買場:三越伊勢丹グループでは、売り手目線ではなく、買っていただくお客さまの目線に立ち、おもてなしの質を向上させるために、売場を「お買場」と呼んでいます。

2030年のエムアイカードの事業ポートフォリオ予測

エムアイカードならではの
商品を開発

三越伊勢丹グループやエムアイカードが金融領域に力を入れていく大きな流れは理解することができました。では、もう少し具体的に「豊かさや楽しさまで提供できる金融サービス」という部分について教えていただけますか?

たとえば、時計などの高額商品を購入される場合、お客さまはその時計が壊れた時のために商品保証のサービスを利用されることがあります。メーカーの商品保証はありますが、その保証で対応できるのは、基本的にはトラブルの原因がメーカー側にある場合で、持ち主自身の不注意、また不慮の事故が原因で起きた修理は、対象外となるケースが大半です。一方で、お客さまとしては保証費用を上乗せしてお支払いしてでも安心を得たいというニーズもあります。お買場を持ち、お客さまのこころの動きと常に向き合ってきた私たちとしては、その思いに応えたい。そうして生まれたのが、「ISETAN MITSUKOSHI WATCH GUARANTEE」という当社独自の時計の商品保証サービスです。ちなみに、このサービスは当社と百貨店の共同開発であり、お客さまからも好評の声をいただいています。

こうしたお客さまの「この商品を大切にしたい」「憧れていたあの商品を手に入れたい」といったこころの動きに対応した保険や保証サービスを開発できる点は、今後、ますます当社の大きな強みになっていくのではないでしょうか。三越伊勢丹グループ×金融のメリットを活かして、当社ならではのストーリーのある金融サービス、金融商品を拡大していくことは我々の大きな使命だと思います。

今回、お話を聞いてみて金融サービスや金融商品に対する考え方が変わってきました。

そうですね。生命保険などの金融商品に関しても、三越伊勢丹グループが長年にわたり築いてきた信頼と、百貨店レベルのおもてなしができるカウンターやコールセンターの安心感と合わせて、よりお客さま一人ひとりのこころに響く商品開発や仕組みづくりもできるでしょうし、今後は資産運用やクラウドファンディングなどの金融商品でも独自の魅力を訴求していくことができれば考えています。

どんな魅力付けが考えられるのでしょうか?

例としてクラウドファンディングなら、百貨店のバイヤーと連携して、当社ならでは独自性をつくっていくことができるでしょう。有機栽培の魅力的なワインを生産している農家を応援する商品や、大きな可能性を秘めた音楽家やその音楽家が演奏で使用する楽器をつくっている中小企業を応援する商品などが考えられます。もちろん、お客さまに経済的なメリットを届けることを目指しますが、同時に精神的な豊かさも届けられますし、そうした価値を提供することが、当社ならびに当グループのミッションだと考えています。新しい金融領域への挑戦を次々と打ち出そうとしている今だからこそ、我々のミッションに共感し、失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしたいと考える人と一緒に働きたいですね。

ありがとうございます。そのあたりの思いは、また、トップメッセージで詳しく聞かせてもらえますか。当社の金融領域の進化について楽しみになってきました。

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