掲載日：2021年3月30日

「キャッシュレス」「キャッシュレス決済」とは、紙幣や硬貨などの現金を使わずにクレジットカードや電子マネーを利用して支払いをすることです。
経済産業省は2018年春に「キャッシュレス・ビジョン」を提唱し「2025年までにキャッシュレス比率40％を目指す」という目標を掲げるなど、政府がキャッシュレス化を推し進めていることで日本でも少しずつ浸透してきています。
また、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公開している「キャッシュレス・ロードマップ 2019」によると、日本のキャッシュレス支払額のうち約90％をクレジットカードでの利用が占めており、クレジットカードがキャッシュレスを牽引してきていることが分かります。

キャッシュレスの決済手段は、クレジットカード、交通系ICカード、タッチ型決済、二次元コード決済など多岐にわたりますが、仕組みは大きく3つに分類されます。

「前払い」「即時払い」「後払い」です。

また、支払いの方法としてはカードをカードリーダーなどで直接読み込む「接触型」と、直接端末に触れなくてもカードやスマートフォンを近づけるだけで近距離無線によって読み取る「非接触型」のどちらかに分かれます。

キャッシュレス決済のメリットのひとつは、決済をするだけでポイントが貯まるということです。決済方法やサービスによりポイントの還元率は違います。

貯めたポイントを支払いに利用したり、他の特典を獲得できたりと、普段の支払いをお得にできます。

キャッシュレスの支払いでは、小銭やおつりのやりとりが発生しないという点で、スピーディーな決済ができるというメリットがあります。

特に、電子マネーや非接触型ICカードの決済は端末に触れるだけで完了するため、より楽な決済が可能です。

現金での決済の場合、レシートを集めて家計簿をつけるなど、管理に手間がかかり正確な管理はなかなか難しいものです。

対してキャッシュレスでの決済は、履歴が自動で残るため簡単に、より正確な管理が可能となります。さらに、使用した金額だけでなく「どこで何に使用しているか」などの消費傾向も把握することができます。

キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日（火）の消費税引き上げに伴い、需要平準化対策やキャッシュレス対応の促進の観点も含め、2020年6月30日（火）までの9カ月間に行われた事業です。
中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する事業です。

※現在は終了しています

クレジットカード/デビットカード・電子マネー・二次元コードなどで支払した際にポイント還元が受けられる「ポイント還元制度」も実施されました。

一般社団法人キャッシュレス促進協議会の2020年6月の調査報告書によると、5割前後の消費者がこの取組をきっかけにキャッシュレスを始めたり、または支払い手段を増やしたりするなど、キャッシュレス化を推し進めました。

▲出典：一般社団法人キャッシュレス促進協議会「キャッシュレス調査の結果について」