クレジットカードは18歳から。成年年齢引き下げで親の同意は不要?

掲載日:2022年6月23日

 

民法が改正され、2022年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。18歳以上であれば成人とみなされ、さまざまな契約ができるようになります。

では、これまで親の同意が必要だったクレジットカードの契約はどうなるのでしょうか。ここでは、成年年齢の引き下げによって、18~19歳の方がクレジットカードを作るときの条件や、初めてクレジットカードを作るときの注意点について解説します。

クレジットカードに関して成年年齢引き下げで変わること

多くの場合、クレジットカードを作ることができる年齢は、満18歳からです。但し、高校生の場合は、18歳以上でもクレジットカードを申し込むことはできません。自分のクレジットカードを持てるのは、「高校生を除く18歳以上」が基本です。

では、成年年齢引き下げに伴い、クレジットカードの契約などに関して、変わったことについて見ていきましょう。

18歳は親の同意がなくてもカードは作れる? 

これまで、18歳や19歳の方がクレジットカードを持つには、申し込みにあたって親権者の同意が必要でした。しかし、2022年4月から改正民法が施行され、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることになりました。これによって、従来は20歳にならなければできなかった単独での契約が、成人を迎えた18歳以上になればできるようになります。例えば、携帯電話の購入や、住居などの賃貸契約、クレジットカードの作成なども、親の同意なしで可能になるのです。

但し、18歳や19歳の方が単独でクレジットカードの申し込みをできるかどうかは、カード会社によって対応が異なります。場合によっては、親の同意を求められるケースもあるかもしれないため、申し込みの際にはカード会社に確認しておきましょう。

契約には条件がつくこともある 

成年年齢が18歳に引き下げられたからといって、18歳になれば必ずクレジットカードの契約ができるというわけではありません。カード会社によっては、18歳や19歳のクレジットカード契約に対して、さまざまな条件を設けていることもあります。

 

また、18歳以上でクレジットカードの申し込みはできても、カードローンの契約は難しいというケースもあります。ローン専用のローンカードについてもこれまで「20歳以上」「学生以外」などの条件が設けられることも少なくありませんでした。成年年齢引き下げによって、将来的にカードローンの契約可能な年齢が18歳となる可能性も考えられますが、現時点でも条件はカード会社によって異なるため、利用を希望する場合は予め確認しておきましょう。

18歳、19歳が初めてクレジットカードを作るには申し込み条件がある 

 

 

 

18歳以上の方が初めてクレジットカードを作る際には、主に下記のような申し込み条件を満たす必要があります。それぞれの条件について、詳しく見ていきましょう。

原則として高校生は除く

18歳以上の成人でも、原則として高校生はクレジットカードの申し込みはできないところがほとんどです。自分のクレジットカードを作るには、高校生を除く18歳以上であることが一般的な条件となっています。

連絡可能な連絡先があること

クレジットカードを申し込んだ本人に確認をとるための連絡先が必要です。自宅の固定電話や携帯電話の番号など、連絡可能な電話番号を提示しましょう。また、クレジットカードを受け取る住所が本人確認書類に記載されているものと異なる場合は、現住所確認書類の提出が求められます。

学生または働いていること

クレジットカードを作ることができるのは、満18歳以上で安定した収入のある方、その配偶者の方、学生の方(高校生は除く)です。安定した収入があれば、正社員だけではなくアルバイトでも問題ありません。申し込みの際は、収入欄を正しく記載しましょう。

本人確認書類があること

クレジットカードを作るときには、申込者が使用者本人であることを証明するため、本人確認書類の原本が必要です。本人確認書類として認められるものは、マイナンバーカード(個人番号カード)、運転免許証、パスポート、健康保険証などです。公的なものではなければ認められないため、学生証は本人確認書類としては利用できません。

尚、カード会社によっては、顔写真付きの本人確認書類が必要になるケースもあります。この場合、顔写真のない健康保険証は単独では利用できませんが、ほかの書類と併用することで認められることもあります。本人確認書類の条件はカード会社によって異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。

親の同意が必要な場合がある

民法改正によって成人年齢が18歳以上となり、ほとんどのカード会社では、クレジットカードの申し込み時に親の同意は不要となりました。しかし、場合によっては親の同意を求められるケースも考えられるため、申し込む前にカード会社に確認しておくと安心です。

初めてクレジットカードを作る方への注意点

 

クレジットカードはお買物などに便利ですが、利用時には注意しておきたい点もあります。クレジットカードを使うときは、次の点に十分気を付けましょう。

不正利用に注意する

クレジットカードを利用するときは、不正利用のリスクも考えておかなければなりません。なりすましや情報漏洩による自分以外の第三者による不正利用を防ぐため、クレジットカードはしっかりと管理し、暗証番号などは決して他人に漏らさないようにしましょう。

また、近年では、偽メールで個人情報を盗み出す「フィッシング詐欺」の被害が急増しています。フィッシング詐欺とは、銀行やカード会社、オンラインショッピングサイトなどを装ったメールで偽のWebサイトに誘導し、カード情報や暗証番号などを不正に入手する手口です。不審なメールを受け取ったときは、絶対に個人情報を入力してはいけません。

「クレジットカードのショッピング枠を現金化」などWebやSNSの勧誘・広告に注意する

最近、Webや新聞・雑誌などで「クレジットカードのショッピング枠を現金化します」といった広告が掲載されていることがあります。これらは、一部の業者が当座の資金に困ったカード利用者に、ショッピング枠を現金化するように勧誘するものです。

換金目的でカードを利用することは、「クレジットカード会員規約」に違反する行為で、カードの利用ができなくなり、結局は自分の債務を増やすことにつながります。また、犯罪や思わぬトラブルに巻き込まれるケースもあるので、絶対に利用してはいけません。

使いすぎに注意する

クレジットカードは手元に現金がなくてもお買物ができるため、知らず知らずのうちに使いすぎてしまう可能性があります。クレジットカードの利用後は、当然ながら、決められた支払い日に利用金額を支払わなければなりません。使いすぎに注意し、計画的に利用するようにしましょう。毎月の利用明細をきちんと確認し、利用金額を把握しておくことが大切です。

クレジットカードについて知っておきたいポイント

 

ここからは、クレジットカードを作るときに知っておきたい基礎知識について解説していきます。

カードの券面に記載されているもの 

クレジットカードの券面には、次のような情報が記載されています。カードが手元に届いたら、記載内容をよく確認しておきましょう。

<カード表面>

・カードの名前

クレジットカードの名前が記載されています。

 

・ICチップ

ほとんどのクレジットカードにはIC(Integrated Circuit:集積回路)チップが搭載されています。ICチップには、カード番号や有効期限など、暗号化されたカード情報が記録されています。破損や汚れなどに注意しましょう。

 

・クレジットカードのカード番号

14~16桁のクレジットカードのカード番号が、多くの場合カードの表面に記載されています。例えば、Visaは16桁、American Express®は15桁など、カード番号の桁数は国際ブランドによって異なります。

 

・契約者の名前

カード契約者の名前が、多くの場合カードの表面にローマ字で記載されています。クレジットカードが届いたら、記載に誤りがないか確認しておきましょう。

 

・国際ブランドのマーク

国際ブランドとは、VisaやAmerican Express®など、世界中で共通して使えるクレジットカードのブランドのことです。国際ブランド付きのクレジットカードの場合は、表面に選択した国際ブランドのロゴマークが記載されます。

 

<カード裏面>

・磁気ストライプ

磁気ストライプにはICチップと同様に、カード情報が記録されています。IC対応の決済端末を置いていないお店などでは、カードリーダーで磁気ストライプを読み込んで決済をします。強い磁気を帯びた物を近づけると使用できなくなる恐れがあるため注意しましょう。

 

・署名欄

クレジットカードが届いたら、すぐに署名欄に自分でサインをします。サインがないと、クレジットカードの所有者が名義人本人かどうか確認できないため、店舗での利用を断られることがあります。また、万が一クレジットカードを他人に不正利用されてしまった場合にも、サインがないと被害額が補償されない可能性があるので注意してください。尚、サインは漢字でも英字でも構いませんが、パスポートの署名と書き方を統一しておくと、海外で何かあったときにも安心です。

 

・セキュリティコード

セキュリティコードは、クレジットカードの券面に印字されている、3桁または4桁の番号です。クレジットカードの裏にある署名欄の右端にある場合のほか、国際ブランドによっては表面に記載されているカードもあります。主にオンラインショッピングでクレジットカードを利用する際、カード番号や有効期限のほかに、セキュリティコードの入力を求められることが多くあります。これは、セキュリティコードの入力によって本人がクレジットカードを利用していることの証明となり、第三者による不正利用を防ぐためです。

 

おすすめコラム

 

・カード会社の連絡先

クレジットカードを発行した会社の名前、住所、電話番号などが記載されています。

クレジットカードとそのほかのカードとの違い 

クレジットカードと同様にキャッシュレス決済ができるものに、プリペイドカードやデビットカードがあります。クレジットカードを作る際には、これらのカードとの違いについても知っておきましょう。

 

クレジットカードは、商品やサービスを購入した時点ではお金のやりとりは発生しません。利用代金は1カ月単位で集計され、後日、その金額を口座引き落としなどでカード会社に後日支払います。支払い方法は、1回払いのほかに、分割払いやリボ払いといった方法から選ぶことができます。

 

このように、「後払い」するクレジットカードに対して、「前払い」するのがプリペイドカードです。プリペイドカードは、予め現金をチャージしておき、その金額の範囲内で決済に利用できます。商品などを購入したときには、その場で代金がプリペイドカードから差し引かれます。

また、デビットカードは、カードの利用と同時に登録された銀行口座から利用金額が引き落とされる「即時払い」です。支払い方法は1回のみで、クレジットカードのように支払い方法は選べません。

クレジットカードのポイントプログラムとは?

ほとんどのクレジットカードには、利用金額に応じてポイントが貯まるポイントプログラムが用意されています。貯まったポイントはお買物に利用できるほか、航空会社のマイルや提携先サービスの別のポイントに交換できる場合もあります。日常のお買物に加え、公共料金や携帯料金などの固定費をクレジットカード払いにすれば、効率良くポイントを貯めることができてお得です。

クレジットカードの便利な使い方

クレジットカードの利用限度枠の中には、ショッピング枠のほかにキャッシング枠があります。キャッシングとは、クレジットカードを使って現金を借りられるサービスのことです。借りたお金は、コンビニや銀行の提携ATMから引き出すことができるため、急な出費などで現金が足りないときなどにとても便利です。但し、キャッシングはカードローンなどに比べて手数料が高く設定されていることが多いため、計画的に利用することが大切です。

クレジットカードを作るときには申し込み条件をよく確認しよう

民法の一部改正に伴った成年年齢引き下げによって、高校を卒業した18歳以上の方なら、親の同意なしでもクレジットカードが作れるようになります。但し、新しくクレジットカードを作るにはカード会社によって条件があるため、申し込みの際には条件などを確認しておくことが大切です。

クレジットカードには、支払いの手間がかからずスムーズに支払いができたり、ポイントが貯まったりするメリットがある反面、使いすぎや不正利用などには注意が必要です。クレジットカードの特徴を知ったうえで、賢くキャッシュレスライフを楽しみましょう。

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