手持ちの現金がなくてもお買物ができて便利なクレジットカード。その決済から支払いまでの流れは、現金で支払う場合とは異なります。

まずは、クレジットカード決済は、どのような仕組みとなっているのか、「利用者」、「加盟店（お店）」、「カード会社」の3者間の場合と、そこに「決済代行会社」が入った4者間のケースをそれぞれ解説します。

利用者・加盟店（お店）・カード会社の3者間での決済の仕組みは、次のような流れになります。

1. 利用者がクレジットカードで加盟店の商品やサービスを購入

利用者が、クレジットカードで加盟店の商品やサービスを購入します。この時点では、お金のやりとりは発生しません。「カード会社が後で代金を支払う」という信頼のもと、利用者に商品やサービスが提供されます。

2. 加盟店から送られた利用情報をもとに、カード会社が加盟店に購入代金を立て替える

加盟店は、クレジットカードが利用されたという情報をカード会社に送ります。カード会社はその内容をチェックし、間違いがなければ、加盟店に購入代金を立替払いします。尚、実際に加盟店へ支払われるのは、購入代金から加盟店手数料（決済手数料）を差し引いた金額になります。

3. 利用者はカード会社へ通知された金額を支払う

カード会社は、毎月決まった日に立て替えた金額を集計し、利用者に通知します。利用者は、口座引き落としなどの方法で、カード会社に購入代金分の金額を支払います。

利用者、加盟店、カード会社の3者に決済代行会社が加わった4者間の場合は、決済の流れが少し変わります。

決済代行会社は、加盟店とカード会社の間に入り、手続きを一括して請け負う役割を担います。加盟店にとっては、複数あるカード会社とそれぞれ手続きやシステム構築を行う必要がなく、事務処理の手間を軽減できるというメリットがあります。

利用者、加盟店、決済代行会社、カード会社の4者間の決済の仕組みは、次のような流れになります。

1. 利用者がクレジットカードで加盟店の商品やサービスを購入

利用者がクレジットカードで加盟店の商品やサービスを購入します。この時点では、お金のやりとりは発生しません。

2. 加盟店から決済代行会社経由でカード会社に利用情報が届く

加盟店は、クレジットカードの利用情報を決済代行会社に送り、その後、決済代行会社からカード会社へ利用情報が届きます。

3. 決済代行会社が加盟店に購入代金を立て替える

決済代行会社は、加盟店に対して購入代金を立替払いします。このとき、実際に加盟店に支払われるのは、購入代金から手数料を引いた金額になります。

4. 利用者はカード会社へ通知された金額を支払う

利用者は、口座引き落としなどの方法で、カード会社に購入代金分の金額を支払います。

クレジットカードには、締切日・確定日・支払い日があります。クレジットカードを利用する際には、これらの意味をしっかり把握しておくことが大切です。

締切日は締日とも呼ばれ、1カ月分のクレジットカードの利用額が締め切られ、集計される日のことです。締切日は、カード会社によって異なります。

例えば、締切日が5日の場合は、毎月6日から翌月の5日までの期間の利用額の合計が、1回の請求の対象となります。

確定日とは、商品やサービスを販売する加盟店から、カード会社への請求金額が確定した日のことを指します。締切日までにクレジットカードを利用していても、確定日までに請求処理が終わらなかった場合は、支払いは翌月以降にずれ込むことになります。

支払い日とは、クレジットカードの利用者がカード会社に利用額を支払う日です。クレジットカードの請求金額は、この日に銀行口座から引き落とされます。

締切日と同様、支払い日もカード会社によって異なります。支払い日に口座残高が不足していると引き落としができず、支払い遅延となってしまいます。

クレジットカードの支払いには1回払いや分割払いなどさまざまな方法があり、利用者の都合に合わせて選択することができます。それぞれの支払い方法の特徴について、詳しく見ていきましょう。

1回払いは最も一般的な支払い方法で、締切日に集計された利用金額が次の支払い日に一括で引き落とされます。また、2回払いは、利用金額を翌月と翌々月の2回に分けて支払う方法です。1回払いも2回払いも、基本的には手数料は不要です。

分割払いは、商品などの代金を希望の回数に分割して支払う方法です。支払い回数は24回までや36回までなど、カード会社によって上限が定められています。

但し、分割払いは規定の手数料がかかるため、毎月のお支払い金額は少なくなりますが、回数が増えるほど手数料が発生し、総支払い金額は多くなります。それを踏まえて、無理のない支払い回数を選びましょう。

おすすめコラム「分割払いはシミュレーションをして計画的に利用しよう！」

夏または冬のボーナス月にまとめて支払う方法が、ボーナス払いです。カード会社によって支払い時期は異なりますが、一般的には夏は7月か8月、冬は12月か1月になります。ボーナス一括払いでは手数料がかからない場合が多くなっています。

また、カード会社によっては、分割払いのうち、ボーナス時に支払い額を増やす「ボーナス併用分割払い」という方法もあります。

リボ払いとは、月々の支払い額を予め決めておき、利用金額や件数にかかわらず、一定額を毎月支払う方法のことです。一度に大きな出費がなく、支払いの計画が立てやすい一方で、高額商品を購入した場合は支払い完了までの期間が長くなってしまいます。また、リボ払いでは、金利に応じた手数料がかかります。

お買物をしたときには、1回払いやボーナス一括払いで設定したけれど、後になって「やっぱり分割払いにすれば良かった」と思うケースは意外と多いものです。三越伊勢丹グループのカード会社エムアイカードが発行するクレジットカードなら、そんなときでも安心のお支払い方法変更サービスがあります。

エムアイカードには、1回払いや2回払い、ボーナス一括払いのご利用分を、分割払い（3～36回）やリボ払いにご変更いただける「あとから分割・リボ」というサービスがあります。

お買物の後でも簡単にお支払い方法を変更できますので、予定外の出費があった場合でも安心です。

詳しくはこちらをご覧ください。

「事前登録リボ」は、お買物の際に1回払いでご利用いただくと自動的にリボ払いになる、事前登録型リボサービスです。事前にご登録いただくことで、お支払いのたびに「リボ払い」と伝えたりしなくても、毎月のご請求金額がほぼ一定となり、お支払いの計画が立てやすくなります。

尚、通常のリボ払いでは、ご請求初回月より所定の手数料がかかりますが、「事前登録リボ」で購入されたご請求初回月の手数料は無料です。また、お支払いコースの金額は、自由にご変更いただけます。ご都合に合わせて設定をコントロールできますので、とても便利です。

詳しくはこちらをご覧ください。

クレジットカードの締切日・確定日・支払い日をしっかりと把握すれば、口座引き落としの時期と金額がわかり、支払いの計画も立てやすくなります。また、クレジットカードにはさまざまな支払い方法があり、購入する商品の価格やご都合に合わせて選択することができます。

急な出費があったときなども、エムアイカードならお支払い方法をご変更いただくことが可能です。それぞれの支払い方法の特徴を知っておき、計画的なお買物を楽しみましょう。